SEIKO MODでおなじみのTMI製ムーブメントをまとめてみました

NH35,36,38の比較 自作腕時計
NH35,36,38の比較

ということで、
今回はSEIKO MODを楽しむマニアックな人々のために、SEIKO MODでよく使われるムーブメントについて調べてみました。

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TMIとは

TMI(Time Module Ltd.)とは、本社が香港の九龍にあるセイコーグループの子会社で、グループ工場で製造された幅広い時計ムーブメントを世界中の時計業界の外部企業に販売しています。と、HPに記載があります。わかりやすくいうと、TMI製の腕時計用ムーブメントはムーブメント単体で入手することができて、世界中のいろいろな時計メーカーの腕時計のムーブメントに採用されているということです。ちなみにダイソーのアナログウォッチのムーブメントもTMI製のPC21Sというものが使われていたりします。
Time Module Ltd.のホームページ

NH35

サイズ:直径29.4ミリ 厚さ5.32ミリ
日差 :-20~+40秒
振動数:21,600
石数 :24石
パワーリザーブ:41時間
耐磁性能:4,800A/m以上
機能 :3針、手巻き、自動巻き(両方向)、秒針停止、日付表示

TMIのスペックシート(PDF)

時針、分針、秒針+日付表示のみの自動巻きのムーブメントです。SEIKO MODだとサブマリーナ系の時計のムーブメントに使います。

NH36

サイズ:直径29.4ミリ 厚さ5.32ミリ
日差 :-20~+40秒
振動数:21,600
石数 :24石
パワーリザーブ:41時間
耐磁性能:4,800A/m以上
機能 :3針、手巻き、自動巻き(両方向)、秒針停止、日付・曜日表示

TMIのスペックシート(PDF)

時針、分針、秒針+日付/曜日表示の自動巻きのムーブメントです。7S26を積んでいる時計のムーブメントの交換などに使います。注意点としてケースのリューズ位置が3時のものと3.8時のムーブメントが存在します。リューズが3.8時位置のケースに3時位置のムーブメントを使うと曜日がズレます。購入するときはケースのリューズを必ず確認した上で購入してください。

NH38

サイズ:直径29.4ミリ 厚さ5.32ミリ
日差 :-20~+40秒
振動数:21,600
石数 :24石
パワーリザーブ:41時間
耐磁性能:4,800A/m以上
機能 :3針、手巻き、自動巻き(両方向)、秒針停止

TMIのスペックシート(PDF)

時針、分針、秒針のみでデイト表示がない自動巻きのムーブメントです。SEIKO MODだとエクスプローラーⅠなどのノンデイトの時計に使います。大きく穴が開いている文字盤とセットで使うと文字盤側からテンプの動きが見える”オープンハート”いわれるタイプの時計を作ることもできます。カレンダーがないのでリューズも1段しか引けません。

NH34

サイズ:直径29.4ミリ 厚さ5.32ミリ
日差 :-20~+40秒
振動数:21,600
石数 :24石
パワーリザーブ:41時間
耐磁性能:4,800A/m以上
機能 :3針、手巻き、自動巻き(両方向)、秒針停止、24時間針(GMT針)、日付表示

TMIのスペックシート(PDF)

時針・分針・秒針に加え、GMT針といわれる24時間表示用の針を備え、日付表示があるムーブメントです。SEIKO MODだとGMTマスターのMODに使われます。GMT針はリューズを1段引くと自由に動かせるので2つのタイムゾーンの時刻表示が可能です。

VK63

サイズ:直径30.8ミリ 厚さ5.10ミリ
月差 :±20秒
石数 :0石
電池寿命:3年
電池寿命:SR936SW
耐磁性能:1,600A/m以上
機能 :3針(スモールセコンド)、クォーツ、日付表示、24時間針(時針連動)、クロノグラフ

TMIのスペックシート(PDF)

デイトナのオマージュウォッチなどに使われる”メカニカルクォーツ”ムーブメント、VK63です。
アリエクだと2,000円前後で購入できるので自動巻のムーブメントよりも安く入手できます。当然、針、文字盤、ケースなどのパーツもアリエクに豊富にあるのでブライトリングっぽい時計も作ることができるかもしれません。

関連動画

NH34、35,36,38については過去に動画にまとめているのでご覧ください。

まとめ

ということで、過去にワタクシが使ったことがあるTMI製のムーブメントをアバウトにまとめてみました。NH系のムーブメントに関しては針の取り付け部分の寸法が同じなので時針、分針、秒針は全て同じものが使えます。干支足の位置も同じなので流用可能です。
VK63については2回チャレンジして2日失敗しているので詳しいことはわかりません。ごめんなさい。

コメント

  1. 小宮山隆臣 より:

    はじめまして、YouTube動画を楽しく拝見させていただいております。
    自身でもSEIKOMODを趣味として楽しんでおり、新たにツナ缶の製作を考えているのですが、わからない点があり、今回コメントをさせていただきましたしだいです。
    クラウン位置、リューズ位置?が4.1時や4.2時の場合、NH系のモジュールは何を選択すれば良いのでしょうか。
    これまで3時と3.8時のモジュールは購入した事があるのですが、4.1時や4.2時は売っておらず(見つけられず)、ツナ缶製作動画では何のモジュールを使用したかをご教授いただけましたら幸いです。
    不躾なお願いとなり大変申し訳ございませんが、宜しくお願いを申し上げます。
    宜しくお願いいたします。

  2. ばたやんTV ばたやんTV より:

    こんばんは。
    ツナ缶を組むときの注意点としては文字盤とケースのリューズ位置のマッチングですね。
    おっしゃるとおり、リューズ位置が4.2時位置ならば文字盤も4.2時位置のものを使います。
    対してムーブメントについてはNH36ではなく、NH34、35を使うのであればリューズ位置は気にしなくてもいいはずです。
    日付と曜日を両方表示させたいということであれば、あるのかないのかわかりませんが、
    4.2時位置用の物を使うか、4.2時位置用の7S26などからカレンダーダイヤルを移植する必要があります。
    もしかしたら3.8時位置用のムーブメントでも使えるのかもしれませんが、自分もそこはやったことがないのでわかりません。ごめんなさい、

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