ということで、
今回は自作腕時計を作るための部品についての説明していきたいと思います。
自作腕時計の定義
毎度おなじみですがここではスイスの時計職人のようにひとつひとつの部品を作って腕時計を組み立てるということではなく、ケース、文字盤、針、ムーブメント、バンドをネット等で入手して、それらを組み立てて作った時計を”自作腕時計”と定義します。
自作腕時計の部品とは?
自作腕時計の部品として、大きく分けるとケース、文字盤、針、ムーブメント、この4つに大別することができます。バンドやバックルなどは別の機会に説明しますので、ここでは前述の4つについて説明いたします。
ケース
ケースはケース本体、風防ガラス、裏蓋、リューズ、インナーベゼル、アウターベゼル、ベゼルインサートなど、色々な部品で構成されています。風防ガラスが平らなガラスではなく球面のドームガラスだったり、ベゼルインサートがGMT表記だったりダイバーズウォッチの表記だったり、一部がガラスになっていて内部の機械が見えるシースルーバックの裏蓋など、自分の好みで選べばいいと思います。慣れてくればガラスの交換もDIYで出来ますし、ベゼル、リューズなどは組み立てた後にカスタムできるのでとりあえず自分の理想に近いケースを選びましょう。
文字盤
腕時計の顔ともいうべき文字盤ですが、曜日&日付表示、日付のみ、カレンダーなしのどれにするのかをまず選びましょう。次にインデックス(時計の目盛り)の形状や夜光塗料の発光色、あまり大きな声ではいえませんがロゴの有無、ケースに対して文字盤を頭の中で合成して妄想する・・・この瞬間がたまらなく楽しい瞬間です。
針
針は文字盤に合わせて選ぶのが基本です。インデックスのデザインに合わせるのはもちろん、細かいことですが夜光塗料の発光具合や色を文字盤と合わせましょう。ベンツ針やコブラハンド、SEIKOのダイバー系の針など、海外の通販サイトで探すとものすごい種類があるのでケース、文字盤を頭に思い描きつつ、妄想シュミレーションで選択しましょう。
ムーブメント
ムーブメントは電池駆動のクォーツとゼンマイ駆動の機械式があります。自作用のクォーツムーブメントで入手性がいいものだとSEIKO系のVC21や、クロノグラフムーブメントのVK63などがあります。MIYOTAなどでもクォーツのムーブメントがありますが、文字盤や針などの入手性を考えると、ワタクシがクォーツで自作腕時計を作るならVK63を使います。機械式は人間の動きに合わせてゼンマイが巻かれる自動巻と、手でリューズを回してゼンマイを巻く、手巻き式があります。ワタクシのチャンネルの動画内でよく使っているSEIKO系のNH35や36をはじめとして、シチズン系のMIYOTA、中国メーカーのシーガルなど。ネットショップでよく見かける手巻きムーブメントといえばシーガルのST36ではないでしょうか?
まとめ
今回は自作腕時計の部品について説明をしてきました。安価なものから高額なものまでいろいろな種類の部品がありますが、ムーブメントを除いて部品の大半はあの国の製品です。安価なものの品質はなんとなく予想がつくと思います。かといって高いモノは・・・という場合はとりあえず安い部品で組んでみることをおすすめします。慣れない間は安い部品で組む練習をして、慣れて腕に自信がついたら高額な部品を集めて本気の1本を作ってみる。そんな感じでしょうか?
組みあがった自作腕時計を眺めるあの瞬間がね、ホントにたまらないんですよ。
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