機械式腕時計の超簡単修理法~磁気抜き~

腕時計の磁気抜き 過去動画の紹介
腕時計の磁気抜き

ということで、
今回は機械式時計が進んだり遅れたり、狂ってしまった時の簡単修理法、磁気抜きについて説明していきます。

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磁気抜きとは

”磁気抜き”の前に”磁気帯び”についての説明をします。磁気帯びというのは”帯磁とか”磁化”といわれ、金属でできている腕時計が磁気を受けることによってパーツ自身が磁性体となり、正確な時刻を刻むことができなくなることをいいます。これで合ってます? 間違っていたらごめんなさい。

磁気帯びのチェック

腕時計が磁気を帯びているかどうかをチェックするのは超カンタンです。方位磁石を腕時計に近づけ、方位磁石の針が動いたら磁気帯びしているということになります。

ネットだと方位磁石の代わりにiPhoneのコンパスアプリで確認するなんていう強者さんもいらっしゃいました。iPhone自体に強力な磁石が入ってるのに大丈夫なんでしょうか?

でもここで疑問がひとつ。

方位磁石だろうがスマホのコンパスアプリだろうが、磁気を帯びる素材でできている腕時計に磁石を近づけたら動くのは当然なんじゃ・・・と思うのですが、これが不思議と動きません。理由はなぜだかわかりません。

方位磁石で磁気帯びチェック
方位磁石で磁気帯びチェック

磁気抜き器

腕時計から磁気を抜くには”磁気抜き器”という機械を使います。安いものだと1,200円くらい、高いものだと8,000円くらいします。ちなみにワタクシが愛用しているのは当然1,200円のもの。値段がいくらであろうが結果的に腕時計から磁気が抜ければ問題はありません。

1200円の磁気抜き器
1200円の磁気抜き器

磁気の抜き方

磁気の抜き方、効果については下記動画をご覧いただくのが一番手っ取り早いと思います。

めちゃめちゃ簡単ですね。磁気抜き器の電源コードをコンセントに刺して、腕時計をおいて、ボタンを押しながら時計を持ちあげるだけ。
最後に方位磁石を使って磁気が抜けていることを確認をしてください。

腕時計の磁気抜き
腕時計の磁気抜き

まとめ

この記事ではあえて”修理”という表現を使っています。
それはなぜか、
機械式の腕時計の修理の入り口として磁気抜きがあるからです。磁気抜きは修理の入り口でも、歩度調整の入り口でもあります。
機械式の腕時計が狂い始めた時に、腕時計の機械に不具合があるのか、磁気を帯びてしまっているだけなのか、とりあえず磁気抜きをして判断をするわけです。
実際にワタクシがYouTubeで見たROLEXの修理動画でも一番最初のステップとして磁気抜きをされていました。
先ほどの動画のように磁気抜きだけで狂った時計が直ってしまうのであれば、わざわざリスクを冒してまでオーバーホールをする必要はありませんからね。
逆に磁気抜きをしてもタイムグラファーにかけて調整をしても異常が治らなかったら・・・涙をこらえてオーバーホールに出しましょう。
とはいっても自作腕時計マニアの皆さんなら自分でオーバーホールしたり、ムーブメントを載せ替えたりしちゃうと思いますけど。

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