ということで、
今回はG-SHOCKのご先祖様とでもいうべきカシオが初めて販売したデジタル腕時計、CASIOTRON(カシオトロン)をレストアしたお話です。
CASIOTRONとは
CASIOTRONというのはカシオ計算機が今からちょうど50年前の1974年に発売したデジタル腕時計のシリーズ名です。今でいうところのG-SHOCKとかEDIFICEとか、OCEANUSなんかに該当するのではないでしょうか?
つい先日、2024年2月29日に復刻版としてTRN-50-2AJRという品番のCASIOTRONが限定4,000本で発売されています。発売から2か月経過した現在はすでにプレミア価格になっております(笑)

ちなみに前述の復刻版CASIOTRON、復刻版とはいえソーラー電波時計、Bluetooth搭載のハイテクウォッチなんです。
カメラマニアのワタクシは『復刻版』というとつい、NikonがSPとかS3を当時のまま復刻したのを思い出してしまいますが、それとはまったく違って外観は当時のCASIOTRON、中身は現代のハイテク満載という感じになっております。わかりやすくいうとC62の外観でハイテク満載の銀河鉄道999?(笑)
ヤフオクでジャンクのCASIOTRONを入手
今回ワタクシが復活させるCASIOTRONはといいますと、
当時モノのCASIOTRONのジャンク品を2本、ヤフオクで入手して修復します。
”レストア”という表現を使ってますが、当初は最初に購入したモデル、02-505に新しい電池入れて、
『ウェーイ!』で終了の予定でした。
でもね~、甘かったんですよ。液晶が焼けてるのか何なのか、表示が薄いんですよ。表示されてるのはわかるけど目を凝らさないと見えないくらいでした。

薄っすらと”1:34”と表示されてるのがわかります? これでも新品電池に交換した直後です。
そこで液晶表示部分をこいつに移植するためのドナーを用意しました。

ドナーとして入手したのがCASIOTRON 04-503。ケースの形状は02-505とは全く違いますね。でもよーく見ると液晶部分は同じ・・・? 同じですきっと。
この個体、上蓋を開けたらネジが折れていて、新品の電池を入れても全く動作しない完全なるジャンク品でした。学生の頃にCanon A-1の超美品を入手してもったいなくて使えずに、泣きながら売り払った過去があるワタクシ。
『既に生産が終わっているこの貴重なカメラがこんなきれいに残っているなんて・・・』
今回はこんなこと微塵も感じず、ジャンク品で汚い個体なので気全く躊躇せずにバラバラにしてしまいました。
ジャンクのCASIOTRON 2本をニコイチで1本に
あとは04-503のムーブメントから液晶表示部を摘出して02-505へ移植するだけ。
もちろん外観も研磨スポンジとピカール、ガラス研磨剤のガラセリウムで整えました。
まとめ
ということで今回は往年のカシオのデジタル腕時計、カシオトロンをニコイチで復活させるお話でした。カシオトロンって先日発売されたモデル以外にも過去に何回か復刻されていて、ヤフオクなどでも復刻版が出品されているのを見かけます。
でもそれって・・・面白いですか?
車のレストアもそうですけど、当時モノは端から端まで全て当時モノだからいいんですよ。ボディーは純正色、ホイール純正みたいな。
そんな感じで純正にこだわって作った今回のCASIOTRON、決して復刻版が高いから・・・というわけではありません。
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