ということで、
今回は、本日公開した動画、【20年前に購入したSEIKO5から文字盤と針を取り出して、NH36で新しい時計を作ってみました。】についての補足説明をしていきたいと思います。
YouTube動画
ではまずYouYubeの動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか? 途中マイクの電源を入れ忘れて無音の部分があります。申し訳ありません。
使った材料
今回使用した材料は針と文字盤はSEIKO5のものを使用して、ムーブメントにNH36の黒地に白文字、リューズ位置が3.0時のもの、ケースには39ミリ幅のエクスプローラータイプを使っています。
NH36の購入時に注意しなきゃならないのが”3.0時”という点です。NH36は3.0時位置のものと3.8時位置のもの存在していて、この3.0とか3.8というのはケースのリューズの位置を指してます。今回使用しているケースのリューズの位置が3時位置のため、3.0時位置のムーブメントを使うということなんです。3.8時用のムーブメントを3.0時にリューズがあるケースに使ってしまうと、曜日の表示が微妙にズレます。
ケースは以前も使ったことがあるエクスプローラータイプ、サイクロップレンズなし、シースルーバック。NH36は曜日の表示もあるので普通のサイクロップレンズだとおかしなことになるし、普通のスチールバックだと味気ないですよね。
7S26からNH36にムーブメントを変えるには
『もともとSEIKO5に積んであった7S26と新しく使うNH36ってどこまで部品が流用できるのか?』
これ結構疑問に思う方が多いのではないでしょうか?
流用できるのは、
- 文字盤 直径は28.5ミリ(SEIKO5のリューズ位置と新しく使うケースのリューズ位置が同じじゃないと干支足の位置が違うので使えません)
- 針 取り付け寸法がNH35、36と同じ
- リューズ 巻き芯の太さとネジのピッチが同じ(今回はケース交換なのでケースに付属のリューズを使っています)
流用できないのは、
- 巻き芯 7S26とNH36では形状が違います
今回はケースを交換しているのでSEIKO5の巻き芯とリューズは使いませんでしたが、SEIKO5のケースを使ってムーブメントだけを交換する際はリューズを外してNH36の巻き芯に移植しないと使えません。しかもネジロック剤が塗布してあるので一筋縄では外れません。
注意点
注意しなければならないのはリューズの位置です。元のSEIKO5が3.0時位置にリューズがあるモデルの場合、文字盤裏の干支足は3.0時用のものしかないので3.8時のケースには使えません。
ところが古いSEIKO5って3.8時位置のリューズのモデルが多いんですよ。3.8時位置のモデルの文字盤には3.8時用の干支足しかないので、基本的には3.0時位置のケースには使えません。
干支足を全部取っ払って両面テープとかでムーブメントに文字盤を貼り付けるという荒業を使えば使えないことはないけど、めんどくさいですよね?
つまり、ヤフオクでカッコいい文字盤のジャンクのSEIKO5を見つけてその文字盤を使って時計を組もうと思ったら、そのSEIKO5と同じ位置にリューズがあるケースを選ぶのが無難ということになります。
まとめ
こうしていろいろと考えながら書いていくと結構めんどくさい注意点があることに驚きます。
ケースのリューズの位置によって文字盤が使えるかどうか、ムーブメントのNH36は3.0時用か3.8時用のどちらを買えばいいのかなど、頭の中がこんがらがって知恵熱が出そうです(笑)
基本的に7S26とNH36の部品は共通なので、中古の7S26を積んだ時計を購入してハック機能(秒針停止)機能と手巻き機能があるNH36に乗せ換えるなんていうのも面白いカスタムだと思います。
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